イランを支援するために出光で給油しろ - わんわんらっぱー

○石油の一滴は血の一滴

 戦時中のスローガンで「石油の一滴は血の一滴」というのがあったそうだ。さすがに現在の原油がそこまで貴重だとは思えないが、長い時間軸で俯瞰した場合、現代文明は石油後期文明であり、石油が尽きれば、当該文明も衰退すると想定されている。

 なぜなら、投入エネルギー量に対して得られる獲得エネルギー量が、自噴する油田では1対100にも上り、極めて効率よくエネルギーを得られるからであり、これに匹敵する投資効率の良いエネルギーは存在しない。

 石油は常温で液体であり、エントロピー的にいっても人類が取り扱うのに適度な密度で存在している。

 新エネルギーと呼ぶべきは太陽光発電でも、風力発電でもなく、天然ガスが相当するのである。しかし、天然ガスは常温で気体であり、天然ガスの液化(Liquefied Natural Gas)には冷却処理を必要とする。

 天然ガスは埋蔵量が原油よりも豊富であり、採掘可能年数も長いとされている。よって天然ガスの有効利用を進めれば、現代文明を延命させることができる。

 我々は自噴することによりイージーオイルと呼んでいる、高エネルギー回収率の原油により、比較的文化的生活を営むことが出来ているのであって、裏を返せば、エネルギー供給が滞れば、日本の産業力や生活の質的低下が発生する。

○エネルギーの自主調達を許さない米国

 田中角栄はエネルギー調達のために、文字通り地球を東奔西走した。ソ連のチュメニ油田の権益確保に対して、米国が危機感を持ち、ロッキード社のコーチャンの米国議会証言を証拠にして、総理の地位から追い落としたとされている。ロッキード事件は米国議会での証言した当のコーチャンは免責されて、他国の総理が刑事訴追されるという不可思議な事件だった。

 米国は日本にエネルギーの自主調達を許さず、中川一郎鈴木宗男らのロシアと近い政治家も排除してきた。

 元イラン大使の孫崎享氏は大使時代にイランのハタミ国王の来日などを実現し、イランのアザデカン油田の権益を得たが、米国のチェイニー副大統領が日本人スタッフを徐々に排除して、日本はアザデカン油田の権益を放棄させられた。その権益は中国に移ってしまった。

 

 現在、トランプ大統領が各国に対してイランからの原油輸入を禁止するように要請しているが、当然のごとく中国は拒否した。日本はトランプ大統領の要請にしたがってイランからの原油輸入を停止する様子である。

 だが、原油の調達ルートが減ることは、日本にとって極めて危険である。先に述べたとおり、常温で液体であるエネルギー源は他にない。石炭は個体だし、天然ガスは気体なのである。

 石油を原材料として産品もあるわけで、原油を得られなければ、日本の産業界が停止してしまう。

 日本がイランから調達している原油量は、総原油輸入量の5%程度だと見られている。だから、イランからの原油が来なくても、市場価格への影響それほど多くはないだろうが、値上がり要因にはなりうる。中東情勢の緊迫化を受けて、すでに日本ではガソリンなどの価格が上昇傾向にある。

 イランからの禁輸が決定すれば、また、ガソリンや軽油や灯油が値上がりするだろう。

パレスチナ大義を実現するのはイラン

 イラクが米国の策謀で実質的に破綻状態となり、イスラエルの暴虐に抗するのは、イランとその友好国であるロシアである。シリアにはロシアからの移民が100万人以上居住していると言われ、リビアの様に米イ欧の軍事侵略を放置するわけにはいかない事情がある。

 イランはレバノンヒズボラを支援し、革命防衛隊をシリアに駐留させている。イスラム国は米国やイスラエルの策謀で成立している。

 シリアのアサド政権はロシアやイランの支援を受けてシリア自由軍(反政府軍)やイスラム国を退けた。

 米国大使館のエルサレム移転を受けて、ガザのハマスが蜂起した。膨大な死傷者を出しながらも闘争を持続している。

 イスラエルが和解する方向へ向かわなければ、世界的に反イスラエルの機運が高まり、このままでは第5次中東戦争が勃発し、核ミサイルが飛び交う自体となりかねない。

 パレスチナの悲劇はイギリスの三枚舌外交を端緒とするが、イスラエルは作為的に「現代にホロコースト」を作り出している。少なくともイスラエルナチスを批判する資格はない。イスラエル自身がナチスと同様の行いをしている。この暴虐を止めるには直接的にはイランやロシアの軍事力に頼るしか無い。ロシアは最終戦争を避けるだろうし、イランも現在の融和的路線の政権が、国運をかけた最終戦争を選択するとも思えない。

 イランの革命防衛隊はゴラン高原に迫り、イスラエルと緊迫した状態にある。米国はシリアから撤兵を進めており、イスラム国は占拠地区を減らしている。

 私は戦争は望まないが、イスラエルの暴虐も認めない。イスラエルが以後もパレスチナへの加虐や諸外国での謀略を続けるのならば、これに対抗しなくてはならない。

 だが、自分には何も出来ないので、イランと結びつきが強い出光で給油してイランをささやかながら応援しているのである。

日章丸事件 海賊と呼ばれた男より https://t.co/Ia5MCC25Yu ?不思議の国のみるく? (@milk_5s) 2018年6月28日

海賊とよばれた男」のモデル 日章丸事件の主人公 出光佐三 1/2

アメリカに潰された政治家たち小学館